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2012年年頭のご挨拶

2012年年頭のご挨拶

2012年1月

                             松田 学


新年を迎え、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

日頃から、松田まなぶの活動に対して多大なるご理解、ご支援を賜り、誠にありがとうございます。

さて、3.11から9か月近くを経て、ようやく第3次補正予算が成立し、被災地が本格的な復興過程への入り口に到達しつつある状態になりました。この間、特に菅政権時に見られた日本の統治能力の劣化と政策運営の迷走ぶりは、日本の将来に対する内外の不安を増幅させるものでした。

9月に野田政権へと変わり、政権運営は安定感を取り戻したかに見えましたが、TPP参加問題が国論を二分する中での曖昧な協議開始声明?は、相変わらず日本の政治がこの国の将来を明示する力を欠いていることを示しました。

そして、野田総理が不退転の決意を示している消費税の増税が、今度は政界を二分し、いよいよ政界再編も視野に入ってきたようです。

ただ、日本をどのような国にしようとするのかという本質的な選択軸が形成されるに至っているとはいえません。少なくとも、今の政党体制のもとで解散総選挙が行われても、有権者には意味ある選択肢はありません。人気取りを廃した、本格的な責任政党が第三極として形成されているわけでもありません。そこには不幸な選択が待っているだけではないでしょうか。


●日本新秩序を提唱する 政治の新しい軸を


私は、日本は新しい時代に入ったとして、「日本新秩序(New Japanese Order)」を提唱しております。東日本大震災を経て、日本は人類史上、特別の使命を帯びた国として運命づけられているのではないかとの思いを強めたからです。

直面する様々な課題に対し、日本独自のやり方で答を出していく営みが新たな日本を創る。それは、「日本らしい日本」の再定義の上に立って、アングロサクソン秩序を超える、そして中国秩序でもない、「世界新秩序」の形成に向かう創造的ニッポンへの国家のバージョンアップになるのではないかとすら考えています。

しかし、世界新秩序どころか、2011年は欧州債務危機をはじめ世界的にも大激動の年となり、残念なことに、その要因として「日本化」という言葉までが流行りました。多くの国が政治的、経済的困難に直面する中にあって、「課題解決に向けて決断のできない国」の象徴として日本が位置付けられています。

日本がこのまま衰退の道を加速するのか、新たな繁栄の姿と国際社会における存在を構築できるのか、それはこれからの10年で決まると思います。TPPと消費税問題を前に、日本は、そして日本の政治は、どのような決断ができるのか。そのためには、次の日本の国家の在り方について明確な設計ができる政治の軸を早急に確立する必要があります。


●10年後のニッポンへ


10年後の2022年は、戦後日本の各時代のスタイルをつくってきた団塊の世代が、現在の定義では「後期高齢者」(75歳以上)の世代に入り始める年です。彼らが65歳となり、「生産年齢人口」から抜けて高齢世代入りを始めるのが、今年の2012年。ここでまず、高齢者への社会保障は年金給付が膨らむ時期に入ります。それが10年後には、今度は医療や介護が膨らむことになります。

それまでの10年間の日本の課題は、団塊の世代を中心に増大する、まだ元気で意欲のある高齢者が、いかに「イキイキ人生」を謳歌できるようにするかにあるともいえます。

だからこそ、世界の「課題先進国」となった日本が、世界に先駆けて日本が直面する人類共通課題の代表格である「活力ある超高齢化社会の運営」という課題に対してソリューションとなるモデルを構築することが、日本の次の国家目標とすべきテーマになります。

10年後に日本が老衰する「仙人国家」にならないよう、戦後の日本を築き上げ、暗黙知に満ち満ちた団塊の世代を中心に、元気な高齢者を活力に満ちた世代にすることで、アジアや世界に価値をプロデュースするプラットフォーム、ニッポンを築くこと、個人金融資産の大半を保有する高齢世代に「活動し生産し消費し投資する高齢者たちの物語」を生み出していくこと、これが今後10年間の日本の課題だと思います。

そうした動きを引き出すためにも、日本が様々な分野における人類共通課題について「世界のソリューションセンター・ニッポン」となることを国家アイデンティティーとする。それが「経済成長革命」を起こし、国際社会における新たな存在を築く。そこに「日本新秩序」が形成され、世界に自然と伝播することで、単線的な進歩概念を軸とする西洋文明とは異なる、循環型で持続可能性を旨とする世界新秩序の形成につながることが、人類社会にソリューションと新たな地平を生み出す。

これが日本の道ではないかと考えています。


今年が日本の政界に真の軸が形成される年になることを願っています。

この目的に向かって、松田まなぶは、本年も全力を挙げて進んでいきたいと思っております。

なお一層のご指導、ご鞭撻、ご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。



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Author:matsuda-manabu
松田政策研究所は、松田学を中心とした講師・研究員が、これからの日本の未来に関する国家像や社会の在り様について総合的な調査・研究 を行い、夢を持てる国づくりの基盤を創り、社会と国家の発展に寄与するのが目的です。