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松田まなぶのビデオレター、第7回は「日本経済の病理 金融抑圧スパイラル」

隔週で放映しているビデオレターは、前回のAIIB(アジアインフラ投資銀行)のあと、再びアベノミクスに話題を戻し、今回は、このままでは日本経済が「金融抑圧」と金融社会主義に走る懸念があることについて警鐘を鳴らしてみました。日本を「世界で最も社会主義が成功した国」と評したゴルバチョフの言葉は有名です。この「戦後システム」のもと、金融機関を含めて民間の大企業組織が、全体として自立思考に基づく判断を停止し、サラリーマン的な責任回避体質、総無責任体制のなかで自らリスクを取らないことが、日本経済の病理です。AIIB参加以前の問題として、そもそも海外プロジェクトに十分に参入できていないのが日本の経済界です。

バブルのときは「赤信号、みんなで渡れば恐くない」、バブルが崩壊して以降は「青信号、みんな渡らないから自分も渡らない」。こうした他者依存や、何事も政府の責任にしたり、政府のお墨付きがなければ自ら動こうとしない「官への依存」体質から脱して、企業や個人に「自立」を促すことも、保守主義の経済政策だと思います。

通常、「金融抑圧」は、財政再建のために金融の正常な機能を抑え込む形で遂行される超低金利政策を指します。ここでは少し広い意味でこの言葉を捉え、アベノミクスが「民から官へ」の資金の流れを助長することで、保守政治が本来目指すのとは逆方向の結果をもたらしていることを論じました。

 第7回 「日本経済の病理 金融抑圧スパイラル」チャンネル桜、4月22日放映。
こちら↓をクリックすると、今回の松田まなぶの動画を見ることができます。



 国債を「爆買い」することで長期金利を力づくで抑制しているのが日銀の異次元緩和政策ですが、これでは利ざやで稼ぐ本来のビジネスモデルが成り立たなくなった金融機関は、海外への運用に活路を見出すしかありません。それとも、金利ではなく資産価格の上昇で儲けるバブル狙いに向かうのでしょうか。これはあまり知られていませんが、アベノミクスは日本の金融機関の収益基盤を脆弱化して外資系の餌食にするための政策だ、国内のインフラ開発よりも外債投資に向かわせ、外債の高値つかみを日本の金融機関にさせるための売国奴的政策だという悲鳴すら、金融関係者からは上がっているようです。

実体経済のサポート役としての本来の金融機能を再構築することで、日本人の貴重な貯蓄を国内での成長や豊かさの実現に活かしていくべきです。アベノミクスには、もう一工夫が必要です。そのために保守政治は何をすべきか、議論を続けていきたいと思います。





















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Author:matsuda-manabu
松田政策研究所は、松田学を中心とした講師・研究員が、これからの日本の未来に関する国家像や社会の在り様について総合的な調査・研究 を行い、夢を持てる国づくりの基盤を創り、社会と国家の発展に寄与するのが目的です。

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