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松田まなぶの論点 危険ドラッグへの根本対策と次世代の党

8月4日厚生労働委員会(閉会中審査) 危険ドラッグ対策
松田まなぶの質疑の論点及び質疑のポイント


(なお、本稿は質疑のために松田まなぶが用意したペーパーであり、実際の質疑はこれとは異なる部分もありますが、この趣旨にほぼ従った質疑を行いました。)

〇次世代の党 
・初の国会質疑 自立、新保守、次世代
・政治の新しい対立軸…パターナリズムか自立か⇒この観点も踏まえて質問

1

〇パターナリズムか自立か
・社会悪に対する規制
・先般のIR法案 賭博罪の根拠…法務省「国民の射幸心を助長し、勤労の美風を害する」勤労意欲を減退させる(余計なおせっかい。パターナリズム。社会の一部の例外の者に基準を合わせ、できる人もできなく規制してしまう)
・薬物はこれとは大きく異なる。
自己責任に委ねられない理由は何か?
…個人の健康を害する+公共の福祉に反する→喫煙も同様
(問)自己責任と公共の福祉のバランスの中で、いわゆる「薬物」について特別な規制を行うことの根拠の確認。例えば喫煙との本質的な違い如何。
[答弁]赤石大臣政務官

4

・麻薬の規制根拠は「危険ドラッグ」も共通ではないか。
・危険ドラッグが依存性の高さにおいて覚せい剤に決して劣らない。精神病を起こす危険性は覚せい剤と同等かそれ以上の可能性も。
・何よりも個人が「これは『危険ドラッグ』だから麻薬と同じ」と認識できることが必要だが、そもそも「人体摂取を目的とした商品ではございません」と表示されていることが多い。
→自己責任で自立的に購入の判断ができるようにすることが大事。
・思い出すのはシンナー遊び:自分が子どもの頃 接着剤をビニール袋に入れて吸っていた。「あれは悪いこと、大変なことになる。不良のやること」
・接着剤も人体摂取を目的としたものではなかった。
(問)「危険ドラッグ」も薬物と同等の規制理由があるのではないか。市販の物質について、消費者に「危険ドラッグ」と認識させる方策如何。
[田村厚生労働大臣答弁]

2

〇「賢く強い政府」…国内規制・取締り強化に当たって
・国民の生命や健康を守るべき薬物規制も「強く賢い政府」が必要。
・2006年には危険ドラッグ規制の法的根拠を得るべく「指定薬物」の仕組み。
・それは摘発の上でどの程度の実効をあげたのか。
・本年前半に128件と、すでに昨年の125件を上回る危険ドラッグの摘発実績。これは本年4月からの薬事法改正で指定薬物の所持・使用についても禁止されたことの効果なのか。今後、どの程度の摘発効果が見込まれるか。
・次の問題は「指定薬物」に指定される前段階のいわゆる「危険ドラッグ」への規制。
・これまで、麻薬あるいは「指定薬物」としての指定を免れていた、違法ではない「脱法ハーブ」を取り締まることができなかった理由として、人体摂取を標榜していないケースが挙げられてきた。→今般、池袋での事件を受けて、これらも無承認医薬品の販売とみなして取り締まる方針としたとされている。
・例えば、お香のようなアロマセラピー用途など、ヒトの精神状態に何らかの作用をもたらす物質と「危険ドラッグ」とを、どう区別するのか。
・もう一つの問題は取締り体制
 日本は量的には世界で最も「小さな政府」
 しかも、捜査手法は限定。自分も税関で密輸摘発に携わった。日本は草刈り場状態とも。
 小さくて弱い政府という実感。そもそも…
(問)麻薬、指定薬物、危険ドラッグについて、主要諸国に比べた日本の取締体制(人員・組織体制、資機材等)の水準如何。
[神田・厚生労働省医薬食品局長答弁]

5

〇国家安全保障…国際的な取締り体制の必要性
・次世代の党は「国家」を重視。それは本質的に国民の生命・財産を守るべき存在。
・ドラッグも海外、特に中国からの流入が多いと聞く。
 冷戦体制崩壊後の安全保障の概念変化。国家間の武力紛争だけが国際社会の脅威ではなくなった。任意の民間集団。グローバル化。疫病なども。中国からのサイバー攻撃。
⇒ドラッグも安全保障の観点から考えるべきもの。
・まずは国内に入れさせないことが大事。あれば売られ、買われる。
・日本人をカモにしている外国業者がいるのではないか。
・国内で取締り強化だけで実効をあげるのは困難なのではないか
(問)危険ドラッグが世界規模の巨大市場で流通しているといわれる中で、輸入先地域の動向の把握はなされているのか。また、国際的犯罪組織との関係の把握如何。
[神田・厚生労働省医薬食品局長答弁]

・私自身、税関の密輸取り締まり国際的なネットワークの経験
・麻薬の密輸に関して構築されているような各国当局間の情報交換、連携体制を「危険ドラッグ」についても構築しなければならないのではないか。
・グローバルな体制構築に向けて、各国との間で協議は進められているのか。
(問)危険ドラッグに関するグローバルな情報交換、連携体制の構築如何。→厚労省、警察庁
[神田・厚生労働省医薬食品局長答弁]

・海外情報があっても、日本での水際取締りが有効に機能しなければならない。
(問)7月の「緊急対策」で「水際対策等の徹底により薬物の国内流入阻止に繋がるよう、関係省庁間の連携・情報共有を一層強化する。」とあるが、具体的に何を行うか。
[赤石大臣政務官答弁]

・税関では覚せい剤や大麻といった麻薬については禁制品として摘発しているが、指定薬物については関税法上は、どのような扱いになっているのか(輸入禁制品なのか、薬事法に基づいて税関職員が取り締まっているのか?)
・「危険ドラッグ」を税関が取り締まる法的根拠はあるのか。
・今後、税関取締りの方策をどのように構築するのか。
(問)指定薬物についての関税法上の取り扱い如何。今後、危険ドラッグも含め、税関取締体制をどのように構築するのか。
[松村・財務省関税局審議官答弁]

6

〇「主要矛盾」に目を向ける
・石原慎太郎氏 毛沢東の矛盾論→次世代の党の基本的立場
・このところ、危険ドラッグの検挙件数が急激に増加している背景は何か。
・当局の摘発姿勢によるものか、日本の社会で再び、脱法ドラッグが急速に蔓延していることを示すものなのか。
・そうだとすれば、そこには何らかの社会経済的な背景があるのか。
・脱法ドラッグ関連障害患者と覚せい剤関連障害患者との間に、社会層、年齢層、使用の動機などについての差異は認められるか。
・どのような背景の者に脱法ドラッグ使用に走る傾向が認められるのか。
(脱法ハーブで急性中毒を起こしたユーザーの大半が青少年層)
(問)一昨年、昨年と危険ドラッグに係る検挙件数が増加している背景如何。何らかの社会経済的背景があると考えられるか。危険ドラッグ常習者と覚せい剤常習者との間に、特徴的な差異(例えば年齢層、社会階層、動機等)はみられるか。
[室城・警察庁刑事局組織犯罪対策部長答弁]

7

◆警察庁8月1日発表 ( )は覚せい剤使用者
・使用者のうち20~30歳代が68.1% 平均年齢34.0歳(40.6歳) 初犯者80.2%(35.9%)、女性の比率4.3%(20.3%)、暴力団組員は1人だけ 6割が街頭の店舗で3割近くがインターネットで購入
⇒「安価で、暴力団に関わることなく、店舗などで入手できるため、未経験者が手を出している」(警察庁)
…従来の薬物に比べて使用者にとって垣根が低い、製造販売のビジネスも育ってしまった。仕事も家庭もある30代後半の男性が典型。

・いたちごっこへの対策→「包括指定」
・いわゆる包括指定の方式は化学構造の基本骨格を共有する一群の物質をまとめて規制しようとするもの。
・しかし、多様なアナログ物質の中には有害性のない物質も含まれる場合がある、物質に関する基本的な情報を各取締機関が把握して判定する体制の整備、現時点で流通していない物質の出現に備えて膨大な準備が必要など効率性の問題が指摘。
・規制された基本骨格に属さない新タイプが登場するなど、結局はいたちごっことの指摘もある中で、いかなる実効ある規制方式を確立していく所存か。
・規制が強化されるたびに化学構造式の変更が繰り返されることで、より有害な物質ができ上がっているという指摘。
・生半可な規制はかえって悪をはびこらせる原因になりかねない・
・かつて米国で禁酒法…マフィアをはびこらせた
・取締り強化といった対症療法的な対策よりも、根本矛盾に目を向けた抜本対策が必要となっているのではないか。
・例えば、①需要そのものを低減させる、②経済的にうまみのないものにする(規制強化は「根絶」ではなく、ビジネスとして「割が合わない」状態を創り出すものと割り切る。)など
(問)規制強化と化学構造式変更のいたちごっこの中で、根本問題に目を向けた抜本対策(例えば需要の低減等)についてどう考えているか。
[赤石大臣政務官答弁]

・薬物に手を染めるものが求めるものは何か、その根源を究明しない限り、もぐら叩きのように代用品が…。キリがない世界にはまっていく。
・オランダではマリファナなど「ソフトドラッグ」が合法化。
・欧米諸国では、ドラッグを法で完全に追放することは不可能との前提に立って、個人使用目的の大麻少量所持が黙認されている例も多いが、厳しすぎる規制がかえって悪をはびこらせるという考え方についてどう思うか。

・やはり大事なのは、一人一人の国民の自覚。自分の身は自ら守る
…それが「自立」
・何か問題解決してくれるものへの「依存」⇔「自立」の精神
・日本の薬物規制は、厳罰を旨とするパターナリズム(父性主義)と、保護を前面に打ち出すマターナリズム(母性主義)が融合。乱用者は厳しく取り締まり厳罰(父性主義)、他方で、規制で悪いものに近づかないよう守り、保護する。
⇔アジア諸国は、売人(ワル)と使用者(カモ)を区別。ワルには死刑を含む厳罰、カモには医療、で使い分け。
…日本では一人の使用者に両面からのメッセージが。
・実効ある対策のためには売人にさらに厳しい厳罰を。現状では、最高で無期若しくは3年以上の懲役及び1,000万円以下の罰金。
使用者には手厚い医療更生の仕組みと、依存ではなく「自立」の精神基盤の涵養を。(所持、使用の禁止だけではいたちごっこ。)
⇒教育の課題。
・ドラッグも教育、啓発が基礎。
・「危険ドラッグ」に関する政府広報活動の実績如何。特に大事なのは教育段階での啓発活動であり、税関が学校に出かけて薬物乱用防止を含めた「税関教室」を行っているようなことを、危険ドラッグ全般について強化推進すべきではないか。

・「自立」という観点からは、個人のみならず市民や社会の自覚も必要。
・当局による摘発に任せるのではなく、地域社会や市民レベルでの取り組み。
・この面でどのようなサポート策を講じることとしているのか。

〇次世代のために
・従来から、脱法ドラッグ使用者の多くは若者とされてきた。
◆ある精神科臨床医によると…、
・人は苦しいときに人に助けを求められないとき、
自己完結的に気分を変えることで癒しを求める。
→そうした現実逃避の手段が酒であり、薬物。
・共通した特徴:「自信を持てない」、「人を信じられない」、「本音を言えない」、「見捨てられる不安」、「孤独でさみしい」、「自分を大切にできない」の6つに集約。
・若者の薬物乱用の最大の予防は、彼らにとって、
 ☆正直な気持ちを安心して話す相手の存在 ☆信頼できる仲間・大人・家族の存在 ☆安心できる安全な居場所があること
・次世代のために、我々大人の世代の責任を果たす
⇒私たち大人が彼らに対して正直であり、信頼される存在である必要。
 ☆若者一人一人に敬意をもって接し、☆良いところを積極的にみつけて評価し、自尊の感情を育て、☆ルールを一方的に押し付けず、☆長い目で成長を見守り、☆若者に明るく安心できる場を提供する。
⇒そしてこの精神科臨床医も提唱…「若者に『自立』を促す関わりを心掛ける」。
・人を信じられるようになると、人に癒されるようになる
⇒薬物に癒される必要はなくなる。
・若者たちは信頼できる大人を求めている。
・次世代の党…このかわいい子どもたちのために→石原慎太郎氏:ティーンエイジャーかわいそう。コミュニティの再構築 ティーパーティーのような国民運動。
⇒この中には、これからの医療の課題も含まれる。単に病気を治療することだけが医療ではない。現代文明の価値観として、「生活の質の改善」。
「精神生活の質」幸福感…現代人のニーズに応えた、それこそ「厚生」。
(問) 上記の論点について、危険ドラッグに関する地域社会や市民の取り組みや医療のあり方、健全な社会の構築など、まさに厚生行政の立場からこうした根本的な課題に取り組むべきだと考えるが、厚生労働大臣としてどう認識しているか。
[田村厚生労働大臣答弁]

3

・危険ドラッグの根本的解決のためにも、まさに「次世代の党」の役割が大きく、これを果たしていきたい。
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コメント

1. (*ゝω・*)ノ こんにちわ、はじめまして♪

偶然あなたの記事見たのでコメントしました^ω^あなたのブログの雰囲気好きです♪次回の更新も楽しみにしています!

2. ピンポーン♪ ヾ(●´I`)ノお邪魔しま~す

記事見させていただきました(*´艸`*)あなたのブログの雰囲気すごく好きです♪あなたのブログ読者登録してもいいですかっ?(^^)

3. ピンポーン♪ ヾ(●´I`)ノお邪魔しま~す

たまたま通りかかった者ですが気になったので記事読みました!いい雰囲気のブログですね(o^-^o)えーっと...読者登録しても大丈夫ですか?(p_q)

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松田政策研究所は、松田学を中心とした講師・研究員が、これからの日本の未来に関する国家像や社会の在り様について総合的な調査・研究 を行い、夢を持てる国づくりの基盤を創り、社会と国家の発展に寄与するのが目的です。

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