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松田まなぶ 安倍総理に内閣委員会で質問、国家戦略特区法案に賛成するまでの物語

 今回の臨時国会で、日本維新の会は大活躍しています。どちらかといえば、特定秘密保護法案のほうにメディアの焦点が当たっていますが、本来、この国会は安倍総理が「成長戦略実行国会」と名付けたもの。私が理事をしております内閣委員会では、産業競争力強化法案とともにアベノミクスの成長戦略の柱となっている「国家戦略特区」を22時間以上かけて審議し、11月20日に締め括り質疑を経て採決、可決しました。
 この日の7時間にわたる審議では、通常の新藤大臣等に対する質疑に加え、最後に1時間、安倍総理を呼んで質疑を行い、私は2度にわたり、質問に立ちました。

松田まなぶ(松田学)のブログ-1

 新藤大臣と安倍総理大臣に対する私の質問の模様は、こちらから「松田学」を選択してご覧ください。
 新藤大臣への質問は13時46分から、安倍総理大臣への質問は16時17分からです。


 この法案は、それ自体、アベノミクスの「第3の矢」である規制改革を「国家戦略」と名付けて法案化したものにしては、あまりに内容が薄いものです。ただ、その趣旨は賛同できるものであることから、はなはだ不満な内容ではあるものの、維新の発祥の地である大阪府市も特区申請していますし、「何も無いよりはマシ」という意味で、私たち日本維新の会では、最初は、党内の部会では一応賛成するという意見が大勢でした。
 内閣委員会での審議は11月13日から本格化したもので、14日の参考人の意見陳述とそれに対する質疑、15日の質疑を経て、20日の締め括り質疑へと至ったものです。
 11月13日の私の質疑についてはこちらをご覧ください。

松田まなぶ(松田学)のブログ-2

 しかし、やはり、規制改革について「社会実験」をする特区というなら、もっと思い切った中身がなければ話になりません。結局、党国会議員団の総務会では、「大阪が国家戦略特区について提案している内容を盛り込んだ修正法案を提出し、それが否決されたら政府原案には反対する」旨が正式に決定されました。
 ここからが私が理事として汗をかく仕事になりました。大阪はさまざまな特区構想を策定しており、大阪府と大阪市は共同で国家戦略特区の申請をしていますが、今の法案で足りない部分として、税制、医療、雇用、都市交通インフラなどにつき、具体的な提案を出しています。まずは、その提案を盛り込む修正法案を策定しました。
 こうした動きに対して与党自民党側からは、内閣委員会の筆頭理事である西川公也議員(TPP交渉でテレビでお馴染みの)を先頭に、私に対して、維新がなんとか賛成に回るよう強烈な働き掛けがありました。維新としては、大阪の要望のうち、少なくとも税については勝ち取ることができれば賛成できるということになりました。
 税とは、地方が自らのイニシアチブで特区内の企業に対して、地方税である法人事業税を減免しても、法人事業税は国税では損金扱いされているので、法人税の計算上、損金算入額が減ることになり、かえって法人税負担は増えてしまいます。大阪府市ではすでに国際戦略特区で地方税をゼロにしていますが、これでは、国の制度が地方の努力を無にするように働くことになり、地方の自立や地域活性化を促進しようとする政策に逆行しますし、常識から考えてもいかにもおかしいです。明らかに、政治がイニシアチブをとって是正すべきものです。
 この考え方そのものについては、与党側からも政策論としては賛意があり、ただ、税制については年末の税制改正のプロセスがあるので今回の法案には手続き的に間に合わないだけだということで、政府提出の法案の修正はできないものの、実際には実現することとする旨の感触が伝わってきました。そこで、総務会で最終的に判断を一任された片山虎之助政調会長と相談の上、国会としての附帯決議にこの旨を「検討する」と書き込むだけでなく、委員会の審議で大臣から最大限尊重する旨の答弁がなされれば、維新として賛成に回るということになりました。
 こうした決着に至るまで、調整はギリギリ20日の採決当日までかかりました。
 今回ご報告している20日の質疑は、この流れを実現することに焦点を当てました。そこで事前に、維新の内閣委員のメンバーを集め、各人が分担して大阪の要望を政府にぶつけ、前向きの答弁を引き出し、最後に私が新藤大臣に、ダメ押しをして、少なくとも税については勝ち取るという作戦を立てました。
 その模様が動画に出ています。まずは中丸啓委員、次に山之内毅委員、そして杉田水脈委員が質疑に立ち、山之内議員は大阪の要望のうち医療に重点を、杉田議員は雇用や都市交通インフラなどに重点を置きつつも、全員が税について触れ、私が決め打ちをすることで、新藤大臣からは最大限前向きの答弁を引き出すことに成功しました。
松田まなぶ(松田学)のブログ-3

 その後の安倍総理への質疑は、維新からは私が立ちましたが、私から最初に、国家戦略と銘打つにしてはあまりに内容がスカスカだと述べたくだりで早速、総理が挙手し、規制改革として今までできなかったことを盛り込んだ画期的な内容だと向きになって強弁していました。よほど、その内容の無さが印象付けられることがイヤなのでしょう。
 ただ、税については、安倍総理は、松田さんの話を聞いていると、そうだなと納得してしまうという旨を述べた上で、「年末の税制大綱に向けて、地方の努力を踏まえて国の対応を考えていく」と答弁しました。
 以上を経て、維新としては、税についてその実行が担保されたと判断して法案には賛成に回り、内閣委員会で可決されました。

 この日の内閣委員会での私の安倍総理への質問内容は、こちらにまとめてあります。
                                
松田まなぶ(松田学)のブログ-4

 日本維新の会や私の主張の全体については、翌21日の私の衆院本会議での討論にまとめられていますので、それは改めてご報告します。
 私は、反対から賛成へと、連日、裏方で調整に走りましたが、結果として、単に政府提出の法案に賛成反対をする審議ではなく、長い時間をかけて様々な観点から議論することで、この法案を、今後、さらに中身を充実させて発展していくものとして性格づけするに至るなど、多くの成果が得られました。充実した議論で何かを生み出していくという建設的な、達成感のある国会審議となりました。
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Author:matsuda-manabu
松田政策研究所は、松田学を中心とした講師・研究員が、これからの日本の未来に関する国家像や社会の在り様について総合的な調査・研究 を行い、夢を持てる国づくりの基盤を創り、社会と国家の発展に寄与するのが目的です。

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